「カジノの王様」バカラの歴史

世界中の多くの方に愛されているバカラは
いつからどのようにして
普及されてきたのでしょうか？
実は、未だ起源ははっきりとは分かっていません。
しかし、いくつかの仮説が存在します。

今回は、カジノの王様と言われるトランプゲーム、
「バカラ」の歴史について解説していきます。

バカラの起源

バカラの起源は下記のように様々な
仮説が存在します。

・イタリアのタロットカード

・ローマのサイコロ占い

・中国の牌九（バイガイ）

このように様々な仮説がありますが、
中でも一番の有力説はイタリアが起源である説です。

まず、「バカラ」という名前の由来は
イタリア語の「ゼロ」や「破産」という
意味からきていると言われています。
フランス語説もありましたが、
現在はイタリア語説の方が有力となっています。

14世紀ごろにイタリアの貴族の間で
タロットカードが流行っており、そこから派生し、
現在のバカラになったと言われています。

当時はまだ印刷技術が十分に整っていなく、
カードが高価なものであったことから、
貴族の間で楽しむ格式の高いゲームとして
扱われていました。

ちなみに、15世紀ごろにイタリアで
Felix Falguiereという男性が
現代の最初のバカラのルールを考案しました。

その後、戦争を通じて
フランスやイギリスに伝わっていきました。

世界への普及

その後バカラは、
ヨーロッパ中心に普及されていきます。

地域によっては、ギャンブルの弊害から
違法とする場所もできました。

ヨーロッパで人気を高めたバカラは
各地で様々なルールが生まれるなど発展を繰り返し、
19世紀ごろアメリカへ普及されていくなど、
世界中で人気のゲームになっていきます。

アメリカでは、バカラが普及された当初は
「ブラックジャック」や「クラップス」が人気で
バカラが注目を集めるのに
かなりの時間がかかりましたが、1953年に
ジェームズボンドの小説「カジノ・ロワイヤル」が
きっかけとなりバカラの人気が高まりました。
そこから、1958年にラスベガス・サンズが初めて
メジャーなカジノとしてバカラを提供しました。

1950年代には、キューバのハバナにあるカジノで
「プントバンコ」と呼ばれるバカラの
新しいバージョンが誕生しました。
名前の由来は、
プレイヤーとバンカーからきています。

バカラの現在

現在、バカラはオンラインカジノやランドカジノの
普及によって、富裕層の方だけでなく、誰でも
手軽に遊べるゲームとなり
人気も年々高まっています。

ちなみにオンラインカジノでは、
最低ベット額1ドルからベットすることが
できるところもあります。

こうして世界中でバカラが
人気なゲームとなっていますが、
現在はアジアを中心に盛んになってきています。
そしてアジアの中でも最もバカラが盛んな場所は
「マカオ」と言われています。

マカオのカジノでは、
2017年に全体の利益の332ドルのうち
88％をバカラが生み出しており、
カジノの本場と言われている
ラスベガスを超えました。

また、バカラのトーナメントも各地で
複数開催され、高額の賞金が出ると
注目を集めています。過去には、
1290万ドルもの賞金を獲得した方もいます。

バカラのスクイーズ

バカラの人気になった要因と言われるのが、
バカラをプレイしている際、プレイヤーが
カードをめくる「スクイーズ」という行為です。

スクイーズは、
ただカードをめくるだけの行為ですが、
これがゲームを盛り上げる
大きな要素となっています。

ランドカジノでは、
一番大きな金額を賭けているプレイヤーが
スクイーズをする権利を持っていますが、
バカラを楽しむ方々の中では、めくる人によって
数字が変わるというオカルト的な信仰を
持っていたりするほどの方もいます。

スクイーズのやり方にルールはありませんが、
「縦絞り」「横絞り」「斜め絞り」の3種類が
基本的なスクイーズのやり方になっています。
絞り方によってマークの見え方や緊張感の
味わい方が違ってきます。